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京都ハリストス正教会

 そして宝蔵寺へ。

 毎年秋に恒例の伊藤若冲(および弟子たち)の展覧会が行われていた。

 この年は弟子たちの鶏の絵が並んでおり、いずれもいかにも若冲っぽいものの、やはりどこか迫力や精気に欠けるように見えた。

 境内奥には伊藤家の墓所(左写真)も。

 三日目は、八幡市へ。

 飛行神社本妙寺、頼風塚、善法律寺とお馴染みのスポットを案内していく。

 そして、寝物語古蹟国分橋の碑は私も初めて。

 ここから南は綴喜郡、北が久世郡となる郡界にあたる場所である。

 寝物語のいわれは、こんな説話だという。

 その昔、両郡の境を決めるにあたって、両方の村から同時に出発し、出会った場所を国分とすることになった。しかし、どちらかの代表者が「出発までにはまだ時間があるから、もう少し、休もう」と、そのまま寝込んでしまい、出発の時刻を過ぎてしまった。そのために領域が減ってしまったという。

 それから正法寺

 相変わらず、素晴らしいところだ。

 八角堂、松花堂庭園・美術館を経て、大芝・松花堂前バス停から樟葉駅に出て、京都市内に戻る。

 秋の特別公開の目玉であった京都ハリストス正教会を見るためである。

 ここの主堂である生神女福音聖堂は、1901年に竣工したきわめて古いものだ。

 設計は、京都府庁舎旧本館等を設計した松室重光。

 1903年の成聖式では、ロシアから送られてきたモスクワ製のイコン30枚が嵌め込まれた聖障、教鐘、大燈明などが設置されたという。

 ロシア・ビザンチン様式で、幅15m、奥行27m、高さ 22m。玄関、啓蒙所、聖所、至聖所が一直線に並び、全体としては十字架のかたちになっている。

 堂内は、いかにもな正教会。きらびやかな金色主体の空間で、イコンも多数が並んでいる。

 一度は体験しておきたい場所だ。