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シルクロード

先日、美味しいスコーンを頂いた話を書きましたが、それからアフタヌーンセットを食べたくなって行ってきました。

しっかりスコーンもあります。

本来アフタヌーンティーはじっくり時間をかけて楽しむものですが、仕事の空き時間という事もあり、わずか20分で退店。

せっかちでダメですね

さて、↓これは何のDVDか分かりますか?

 

これは、37年前にNHKで放送されていた『シルクロード』のDVDです。

シルクロードシリーズは2部制で、これは1980年から放送された最初のもの。

私が生まれる前の放送ですが、父が好きでビデオに撮りためていました。

私もそのオリエンタルな世界にハマってしまい、何度も繰り返し観ていました。

いつかは行ってみたいと思っていたのですが、大学生の時、ついに友人達と行こうと決意

ただその過程で、中国に入国出来ない国籍の友人がいる事が判明

日本人の私達って自ら躊躇する国はあっても、行けない国があるってあまり意識しませんよね。

ざっと考えても北朝鮮北方領土、そしてアフリカや中東のいくつかの国くらいでしょうか。

それだけ日本のパスポートが強いという事です

ただ日本のパスポートでもイスラエルの入国スタンプが押されていると、途端に制限を受ける事が多くなります。

説明するとややこしいのですが、なんとなくお分かり頂けますよね

私も仕事先の国に入国不可になるため、わざわざパスポートを切り替えた経験があります。

話が逸れてしまいましたが、入国不可の友人が「仕方ない事だから、みんなは行っておいでよ。その代り帰国したら説明しろよ」と言うので、申し訳なさもありながら決行する事に…

シルクロードには3つのコースがあるのですが、その時は『砂漠のシルクロード』と呼ばれる真ん中のコースを選択。

もちろん当時のようにラクダで渡るわけではありませんが、中国も初めての人間ばかりでそれはもう夢のような旅でした

奥地に行くほど人も穏やかで、「よく来たねえ」とご馳走して下さり、民族舞踊を踊って下さったり、地下に埋まったままのお墓(ミイラ)など観光地ではない所も案内してくださったり…。

今は開発が進み高層ビルが立ち並んでいるので、そのお墓も潰されちゃったでしょうねえ

そんな有意義な旅でしたが、2週間を過ぎいよいよ中国から脱出という時点でトラブルが…

私達は中国の東の端、『カシュガル』からの出国が出来なかったんです。

私達のリサーチ不足が全てですが、当時も中国と近隣諸国の関係はピリピリしていて簡単には通り抜け出来ませんでした。

地図のピンクの丸印が『中国・カシュガル

隣はもう『タジキスタン』や『キルギス』という中央アジアの国です。

もちろん私達も許可証は取ったし、現地の方々も頑張って下さったのですがなんとも出来ず、泣く泣く撤退

先日、渡米した際、久しぶりに当時の仲間に逢い「カシュガルから残りを完走したいよね」という話になりました。

その話を軽い気持ちで友人に話すと「どのくらいかかるの?」と…

「そうねえ、やっぱり一か月くらいかかるかな?」というと無言に…(あれ?)

・・・で、「絶対ダメだから、その代わりこれ!」という事で、上のDVDをくれたわけです。

大きな声では言えませんが、今は当時以上に中央アジア・中東の情勢は複雑で、空路で飛び越えない限り通過する事は出来ないし、何より学生じゃないのでそんなに休みは取れません。

つまり、最初から不可能なんです.

結果、私は『棚からぼた餅』式に欲しかったDVDを手に入れたわけです(笑)

仮に行けたとしても中国はすっかり変わっちゃったし、中東も度重なる紛争で当時の遺跡はことごとく破壊され観る事は出来ません。

シリアと聞けば、今はISや政府軍などの戦いで国が廃墟のようになってしまいましたが、当時は本当に綺麗な砂漠のオアシスだったようです。

様々な文化や信仰。

例え異文化が理解できないとしても、存在するという事は認めないとダメですよね。

否定し、破壊する権利は誰にもありません

「だからこのDVDの中の映像は、実際行くよりもとても貴重なのよ。大事にしなくちゃ。本当にありがとうね」と言うと、まんざらでもない様子の友人。

めでたし、めでたし(笑)

暫く徹夜の夜が続きそうです